人気者の赤ちゃんジュゴン死ぬ、腸内にプラスチックごみ タイ

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「マリアム」は今年の春にタイの海岸で保護されて人気者になっていた/SIRACHAI ARUNRUGSTICHAI/AFP/AFP/Getty Images

「マリアム」は今年の春にタイの海岸で保護されて人気者になっていた/SIRACHAI ARUNRUGSTICHAI/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) 今年の春にタイの海岸で保護され、人気者になっていた赤ちゃんジュゴンの「マリアム」が死んだ。腸の中にプラスチックごみがたまっていたことが分かり、悲しみと衝撃の声が広がっている。

マリアムは4月にタイ南部の街クラビ沿岸で見つかり、飼育担当者とたわむれる画像が話題を呼んだ。

その後もう1頭のジュゴンも保護され、ワチラロンコン国王の次女シリワンナワリー・ナリラタナ王女が「ジャミル」と命名。マリアムとジャミルはインターネット上で一躍人気者となり、餌やりなどのライブ映像も配信されていた。

しかし天然資源環境省の海洋沿岸資源局(DMCR)が先週フェイスブック上で、マリアムの健康状態が悪化し餌を食べなくなったと報告していた。

DMCRによると、マリアムは17日午前0時すぎに死んだ。解剖の結果、腸はプラスチックごみが原因で炎症を起こしてガスがたまり、呼吸器感染症でうみも蓄積していたことが分かった。

獣医チームは呼吸器感染症を治療したが、プラスチックごみについては手の施しようがなかったという。

DMCRがマリアムの死を発表した投稿は17日中に4万回近くシェアされ、寄せられたコメントは1万1000件を超えた。

担当の獣医はフェイスブックに、マリアムが人々に仲間の保護を訴えているようだと書き込んだ。

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