香港長官、「他国の干渉を許さない」と警告
香港(CNN) 香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は10日の週例会見で、米国など他国が香港の内政に干渉することは「全く認められない」と述べた。
米議会では現在、超党派の議員グループが「香港人権・民主主義法案」の成立を目指している。米政府が香港の自治を毎年検証し、不十分なら相応の措置を取るよう義務付ける内容だ。香港で8日に実施された反政府デモでは、参加者の多くがこの法案に支持を表明した。
林鄭氏は会見で、「香港政府は外国政府が立法を通して内政に干渉していることに全面的に反対し、深い遺憾を表明する」「他国が香港内政の利害関係者になることを決して認めない」と述べた。
同法案が成立すれば、米中間の貿易摩擦や長引く抗議デモの影響で落ち込む香港の経済が、さらなる打撃を受けることも予想される。
林鄭氏はまた、香港市民らに向け、暴力行為を続けても問題は解決できないと訴えた。「社会の中の争いや矛盾、分断、さらには憎悪を悪化させるばかりだ」と述べ、治安回復のために市民と直接対話する用意があると強調した。