香港行政長官、非公開会合で「辞任」に言及 デモ誘発を後悔

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香港の林鄭月娥行政長官が非公式会合で、可能なら辞任したいとの考えを表明/PHILIP FONG/AFP/Getty Images

香港の林鄭月娥行政長官が非公式会合で、可能なら辞任したいとの考えを表明/PHILIP FONG/AFP/Getty Images

(CNN) 香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が、財界人らとの非公開会合で反政府デモを招いた責任を認め、できることなら辞任したいとの意向を示していたことが3日までに分かった。

先週行われた会合の内容が録音された24分間のテープを、ロイター通信が入手した。林鄭氏はこの中で、自身が「逃亡犯条例」改正を主張してデモを誘発したことに「深い後悔の念」を抱いていると発言。「自分で選べるとしたら、最初にすることは辞任だ」と述べた。

林鄭氏は自身の行動について、中国の中央政府から指示されたり、強制されたりしたことではないと強調した。「現状を考えると非常に浅はかだった」「中国本土に対して香港住民がいかに大きな恐怖や不安を感じているか、我々は把握できていなかった」と語り、「このような大混乱を招いたことは行政長官として許されない」との認識を示した。

問題解決に向けた政治状況をつくれないことが「最もつらい」と語り、最近は自身の居場所がソーシャルメディアで拡散するため、買い物や美容院などの外出もままならない状態だと訴えた。

林鄭氏はすでに条例改正案の棚上げを発表し、謝罪しているが、デモは民主化運動や警察の対応への抗議活動に発展して長期化し、香港経済に深刻な影響をもたらし始めている。

同氏はテープの中で、中国がデモ鎮圧のために軍を出動させる可能性について、「(中国政府は)代償が大きすぎることを承知している」とコメント。長年にわたり築いてきた「責任ある経済大国」という評価を台無しにするつもりがないことは明らかだと指摘した。

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