イランで拘束の豪研究者、スパイ罪で禁錮10年の刑か
(CNN) イランで拘束されたオーストラリアの女性研究者が、スパイ罪で禁錮10年の刑を言い渡されていたことが分かった。事情に詳しい関係者が18日、CNNに語った。
豪政府は先週、イランで同国籍の3人が拘束されていること、このうち1人は英国系オーストラリア人でメルボルン大学講師のカイリー・ムーア・ギルバートさんだということを確認していた。
イランでは外務省報道官が16日、豪国籍の3人のうち1人は昨年、スパイ罪で禁錮刑を言い渡されたと発言。その翌日、司法当局の報道官がムーア・ギルバートさんの裁判はこれからだと語るなど、情報が交錯していた。
同関係者がCNNに確認したところによると、ムーア・ギルバートさんは1年近く前に拘束され、すでに裁判で禁錮10年の刑を言い渡されている。
同関係者が17日に語ったところによれば、残る男女は7月、無人機で軍の施設など「禁止区域」の写真を撮ったとして拘束された。
2人は英国系オーストラリア人の女性と交際相手の男性。世界各地を訪れ、ユーチューブとインスタグラムに写真を投稿していた。
豪公共放送のABCは、2人がイランの首都テヘラン郊外の丘で拘束されたと伝えている。イランでは撮影機能のある無人機を飛ばす際、許可を得ることが義務付けられている。
バーミンガム豪貿易相は18日、拘束された3人には以前から支援を提供していると強調した。
英国のトラス国際貿易相も同日の記者会見で、事態を深く憂慮していると述べた。