10代含む妊婦19人を救出、人身売買被害の疑い ナイジェリア
ナイジェリア・ラゴス(CNN) ナイジェリアの警察は9月30日、CNNに対し、10代の女性を含む妊婦19人を人身売買業者とみられる組織から救出したと明らかにした。生まれた赤ちゃんを売る計画だったとしている。
救出されたのは15歳から28歳までの妊婦。ナイジェリアの最大都市ラゴスにある複数の場所で見つかったという。警察は9月、人身売買が疑われる組織を対象にした強制捜索を実施していた。
捜索の結果、警察は被害者が見つかった住居を管理していたとされる女2人について、赤ちゃんの人身売買を行っている疑いで逮捕した。またラゴス警察の広報担当者は、現在この件の主犯1人の行方を追っていると述べた。
妊婦のほか、捜索の過程で子ども4人も救出された。赤ちゃんとともに売られる計画だったとみられる。これらの子どもの身元については捜査員が現在調べている。
妊婦らは国内の異なる地域の出身で、人身売買業者に誘拐されたと話す女性もいれば、都会での勤め先を紹介するといった言葉を信じてついてきたという女性もいる。
警察によると、人身売買業者は一部の妊婦に対し、生まれた赤ちゃんを売る話を持ちかけていた。過去に売られた赤ちゃんの値段は男の子が50万ナイラ(約15万円)、女の子が30万ナイラだという。
救出された妊婦らはこの後、人身売買の阻止に取り組む公的機関が引き取る予定。