医師の資格偽った女を逮捕、病院で4人死亡 ドイツ
(CNN) ドイツ中部の病院に医療助手として勤務していた48歳の女が、医師の資格を偽造して診療行為に携わり、4人を死亡させたとして過失致死などの容疑で逮捕されたことが6日までにわかった。
州検察の10月31日の発表によると、逮捕された女はシュバルムエーダー地区フリッツラーにある病院で、医療助手として勤務していた。ほかにも8人に長期的な健康被害を生じさせた疑いがあるとされ、過失致死のほか傷害、詐欺、文書偽造などの容疑がかけられている。
同病院には偽造文書を使って2015年11月に採用され、18年8月まで勤務していた。この間に、誤った医薬品を投与するなどの過ちを繰り返していたにもかかわらず、診療を続けていたとされる。
警察は19年1月に経歴詐称の容疑で家宅捜索を行い、捜査の範囲を広げて10月29日に女を逮捕した。
女は逃亡の恐れがあるとして今も勾留されている。警察は、女がほかにも不正な医療行為にかかわっていなかったかどうかについて捜査を続けている。
また、当時同病院に勤務していた医師2人についても、職務不履行の疑いがあるとみて調べている。