サモア政府、はしか対策で2日間閉鎖へ 死者50人超
(CNN) はしかの流行が続く南太平洋の島国サモアのツイラエパ首相は2日、政府職員らをワクチン接種キャンペーンに参加させるため、政府機関を5日から6日にかけて閉鎖すると発表した。
同国では数週間前からはしかが流行し、政府発表によると2日までに53人が死亡した。このうち48人は4歳未満の子どもだった。報告された患者数は3728人に上っている。
国内の学校は先月17日から休校となり、授業再開のめどが立っていない。子どもたちには人の集まる行事や場所を避けるよう指示が出ている。
同国政府は先月15日に非常事態を宣言し、20日からワクチン接種キャンペーンを開始。2日までに全人口の4分の1を超える5万8000人が接種を済ませた。
5~6日は水道や電力供給の担当者を除く全職員が、接種キャンペーンの補助に動員される。
ただ一部の地域では、ワクチンの効果を疑問視する声や、代替療法を信じる声も根強い。ツイラエパ氏は2日の緊急演説で地域社会のリーダーらに向け、こうした住民の説得に努めるよう呼び掛けた。