ローマ教皇が謝罪、女性の手をたたく 女性に対する暴力への非難も
ローマ(CNN) ローマ教皇フランシスコ(83)が新年のあいさつで、女性に対する暴力について「女性から生まれた神を侮辱する行為」と強く非難した。しかし、そのわずか数時間前、教皇は自分の腕をつかんだ女性の腕を数回たたき、その映像が世界中に拡散していた。
映像には、大みそかの12月31日、教皇にあいさつするためにバチカン市国に集まった信者らの前を教皇が通り過ぎようとした時、1人の女性が教皇の手をつかみ、自分の方に引き寄せる様子が映っている。
その瞬間、教皇はいら立ちをあらわにし、手を振りほどこうとして女性の手をたたいた。また教皇が女性に何かを叫んでいるようにも見える。
女性は教皇の腕をつかむ前に十字を切っていた。女性は教皇の腕をつかみながら教皇の名を呼んでいたが、女性が何を言おうとしていたかは定かではない。
教皇は恒例の新年のあいさつの前に、前日、自分の腕をつかんだ女性の手をたたいたことについて、「昨日、見苦しい行動を取ってしまい申し訳ない」と謝罪した。