米、イラン革命防衛隊幹部の殺害発表 トランプ大統領が指示

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米国防総省、イラン革命防衛隊幹部の殺害を発表

バグダッド(CNN) 米国防総省は3日、トランプ大統領の指示で攻撃を行い、イラン革命防衛隊の特殊部隊「コッズ部隊」の司令官を殺害したと発表した。「イランによる将来の襲撃計画を抑止するため」としている。

攻撃はバグダッド国際空港で3日未明に実施された。イランが支援するシーア派準軍事部隊「人民動員隊(PMF)」によると、死者にはコッズ部隊のカセム・ソレイマニ司令官と、PMFのアブ・マフディ・ムハンディス副司令官が含まれる。

イラク軍は、ロケット3発が空港に打ち込まれたと発表した。死者の総数は不明。

国防総省は声明で、「海外の米国人を守るために断固たる自衛の措置を取った」と説明。ソレイマニ司令官については、外国テロ組織のトップと位置付けた。

また、「攻撃は将来のイランの攻撃計画を抑止するのが目的だった」「米国は世界のどこであろうと国民と国益を守るために、引き続きあらゆる必要な措置を取っていく」とも述べた。

一方、PMFは声明で、2人が「米国の攻撃によって殉教した」と確認した。

殺害されたコッズ部隊のカセム・ソレイマニ司令官(右)とPMFのアブ・マフディ・ムハンディス副司令官/AFP via Getty Images
殺害されたコッズ部隊のカセム・ソレイマニ司令官(右)とPMFのアブ・マフディ・ムハンディス副司令官/AFP via Getty Images

国防総省はソレイマニ司令官について、「イラクや中東全域で米外交官や米軍要員を襲撃する計画を積極的に進めていた」と指摘。同司令官とコッズ部隊が米軍や有志連合の要員数百人の殺害、数千人以上の負傷に関与したと述べた。

イラクではこのところ有志連合の基地への襲撃が相次いでいたが、国防総省はこれについてもソレイマニ司令官が画策したとしている。最近では先月27日の攻撃で米国やイラクの要員が死亡している。

これとは別に、PMFの支持者や構成員は今週、在イラク米大使館への襲撃を試みていた。国防総省によると、この襲撃もソレイマニ司令官が承認したという。

PMFは過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対抗する目的で2014年に設立された。16年のイラクの法律では、首相直属の独立した軍と規定されている。

米インディアナ大学中東研究所のファイサル・イストラバディ所長は、今回のイラク領土内での攻撃でイラク政府が弱体化する可能性があると言及。今後、イラクがイランと米国の間の戦場となる恐れがあると指摘した。

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