ロシア新首相にミシュスチン氏、知名度低い官僚出身者

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ロシア下院は連邦税務庁のミハイル・ミシュスチン長官を新たな首相に指名した/Alexander Nemenov/AFP via Getty Images

ロシア下院は連邦税務庁のミハイル・ミシュスチン長官を新たな首相に指名した/Alexander Nemenov/AFP via Getty Images

モスクワ(CNN) ロシア下院は16日、連邦税務庁のミハイル・ミシュスチン長官が新たな首相に就任したことを確認した。ロシアではこの前日、プーチン大統領による包括的な憲法改正の提案を受け、内閣が総辞職していた。

1966年生まれのミシュスチン氏はシステム工学を学んだ後、経済学の分野で博士号を取得した。ロシア国内での知名度は低く、ウィキペディアの英語ページには同氏に関する記載がみられなかった。これまで政治的な野心を周囲に示すこともほとんどなかったとされる。

ロイター通信が16日に報じたところによると、ミシュスチン氏は議会に向けて、ロシアの政策について言及した。その中で、マクロ経済的安定性を保ち、4%前後のインフレ率を維持し、プーチン大統領が掲げる「国家計画」推進プログラムへの取り組みを加速する必要があると強調した。

プーチン氏は大統領の権限を縮小し、首相と議会の権限を強化する憲法改正案を提案していた。これを受けてミシュスチン氏の前任のメドベージェフ氏は内閣の総辞職を発表した。

プーチン氏の任期は2024年に終わるが、憲法改正によりその後も実権を維持する可能性が取り沙汰されている。後任の大統領の権力は弱まる見通しだが、こうした動きの背後にどのような思惑があるのか、正確なところはわかっていない。

プーチン氏は15日のうちにミシュスチン氏を新首相に指名していた。

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