ブラジルで大雨と洪水、44人死亡 100都市以上で非常事態宣言
(CNN) 南米ブラジルの南東部ミナスジェライス州で大雨があり、少なくとも44人が死亡したことがわかった。同国の民間防衛隊が27日、明らかにした。
ミナスジェライス州では約1万3000人が洪水の影響を受け、数千人が自宅からの退避を余儀なくされた。行方不明者も出ているという。
ミナスジェライス州当局は26日、州内の47都市に非常事態を宣言した。地元メディアによれば、27日までに非常事態が宣言された都市の数は100以上となった。
ブラジルのボルソナーロ大統領は27日、訪問先のインドで、事態に対応するために軍の一部を動員すると明らかにした。
冠水した道路を走行するトラック/DOUGLAS MAGNO/AFP/AFP via Getty Images
ミナスジェライス州知事は26日、被災地入りし、最も被害が大きかった地域について、人々が適正な手続きがなされていない住宅に居住していたと述べた。知事は、頻発する洪水被害に対する長期的な解決策は住民が直面している危機的状況に対処するための「住宅地開発事業」だと指摘した。
地元メディアによれば、連邦政府は被災者支援に向けて約2000万ドル(約21億円)を拠出する。