英ヘンリー王子夫妻、新団体に「ロイヤル」の語使わず
(CNN) 英王室の主要メンバーから外れるヘンリー王子とメーガン妃は21日、夫妻が立ち上げる非営利組織(NPO)の名称に「ロイヤル」の語を使わない方針を発表した。
広報担当者によると、夫妻は「ロイヤル」の語の使用に関する英政府の規則を踏まえ、NPOの名称を「サセックスロイヤル財団」とはしないことに同意した。「サセックス公爵夫妻は2020年春以降、いかなる領域でも『サセックスロイヤル』を使用しない意向だ」としている。
ヘンリー王子とメーガン妃は先月、英王室の公務から退き「新たなワーキングモデル」に移行する考えを発表。その際、印刷物や衣服、慈善目的の資金集め、教育、社会福祉活動といった分類の数百項目について、夫妻が「サセックスロイヤル」の商標登録を申請したことが判明した。
しかし今週に入り、王室の情報筋はCNNの取材に、「ロイヤル」という語の使用について再検討が進められていると明かしていた。
夫妻の広報担当者は今回、商標申請は取り下げたと説明。申請は「英国王室基金の助言に従い、同じモデルに沿って予防措置として行ったものだった」とした。
ヘンリー王子とメーガン妃は既に、「ロイヤルハイネス」の称号の使用中止や、一部の国家資金の受け取り辞退、自宅の改修に使った王室活動費の返還に同意している。
夫妻は王室離脱を発表後、息子のアーチー君を連れてカナダに移住。今月末に英国に戻って最後の公務に臨み、その後は王室の主要メンバーから退く予定だ。
19日には、夫妻が英バッキンガム宮殿にあるオフィスを正式に閉鎖し、来月31日から12カ月の移行期間に入るとの発表もあった。