高速鉄道TGVが脱線、21人負傷 フランス東部
(CNN) フランス東部で5日、高速鉄道TGVが脱線し、少なくとも21人が負傷した。
バラン県の声明によると、脱線事故は同日の午前7時45分、インゲンハイムとザエッソルスハイムの間の地点で起きた。当時列車には乗客348人が乗っていた。
フランス国鉄(SNCF)はCNNの取材に答え、当該の列車について、コルマールを出発してストラスブール経由でパリに向かっていたと説明。走行中、地滑りのため線路上にたまった土砂と接触したという。
SNCFは「運転手がすべての安全システムを作動させ、可能な限り迅速に列車を停止した」と述べた。
列車が完全に線路を外れることはなかったものの、運転手は重傷を負い、ヘリコプターで病院に搬送された。
脱線時に列車がどのくらいのスピードで走行していたか、正確なところは不明。ただフランス国内のTGVの平均速度は時速300キロとなっている。
バラン県によると、消防士92人と車両37台が現場に急行してけが人などの救出にあたった。
2015年11月には、ストラスブール近郊で試験走行中のTGVが脱線事故を起こしている。この時は乗車していた技術者や鉄道スタッフなど約50人のうち10人が死亡した。