北朝鮮の金正恩氏、3週間ぶりに公の場に 国営メディア報道
(CNN) 北朝鮮国営メディアは2日までに、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長がメーデーを祝う催しに登場したと伝えた。事実であれば約3週間ぶりに公の場に姿を現したことになる。
北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は「最高指導者である金正恩氏が、順川リン酸肥料工場の完成に合わせテープカットを行った」と報じた。
この完工式は「全世界の労働者の国際的な祝日」である1日に開催されたものだという。
CNNはKCNAの報道内容について独自に確認できていない。
正恩氏は4月15日に行われた祖父・故金日成(キムイルソン)主席の生誕式典に姿を見せず、健康状態を疑問視する声が出ていた。KCNAによると、正恩氏はその4日前には政治局の会合に姿を見せていた。
朝鮮労働党機関紙の労働新聞は4月26日、正恩氏が北部・三池淵(サムジヨン)市の整備に携わる労働者に感謝状を送ったと伝えた。
CNNは26日の報道の信ぴょう性や、正恩氏本人による感謝状だったかどうかを独自に確認できていない。
労働新聞は今月1日にも、正恩氏が党政策の宣伝を担当する模範的な党員に「感謝を送った」と報じた。詳しい日時や、感謝の気持ちを伝えた方法は不明。
トランプ米大統領は今回の報道についてのコメントを控え、「適切な時期に何か言うことがあるだろう」と記者団に述べた。