観光客500人、新型コロナで立ち往生続く モルディブ
(CNN) インド洋の島国モルディブのアリ・ワヒード観光相は3日までに、新型コロナウイルスの感染対策に伴い約500人の観光客が島内で依然立ち往生していることを明らかにした。
CNNの取材に、このうちの約100人は空港にとどまり続けていると述べた。モルディブで新型コロナの感染事例が初めて判明したのは1カ月以上前となっている。
同国政府は金銭的な理由でリゾート施設での宿泊を続けられない観光客を支援。モルディブを現在のような観光地として育ててくれた観光客は地元の住民に等しいとも述べた。
モルディブで2人の感染者が確認されたのは今年3月8日で、保健省は同月12日に公衆衛生上の緊急事態を宣言した。保健省によると、国内の感染者数は5月2日夜の時点で519人、死者は1人となっている。
モルディブは豪華なリゾート施設で有名だが、新型コロナの感染拡大で国境閉鎖や旅客機便の欠航などの対応策を強いられ、観光業は大きな打撃を受けている。
米紙ニューヨーク・タイムズは4月初旬、出国出来ず終わることのないような新婚旅行を続けるカップル1組の生活ぶりを報道。「行く場所がない。日々は長くぶらぶらするだけ。寝て、シュノーケルに興じ、プールのそばにたたずむ。その繰り返し」などと紹介した。