コロナ治療の医師約半数、自前で防護具購入 英調査
(CNN) 英国医師会は9日までに、新型コロナウイルスの治療に当たる医師の約半数が個人的な医療防護具を自費で購入、あるいは寄贈に頼るなどの経験を持つとの調査結果を公表した。
英国内の医師1万6000人を対象にした調査で、防護具の入手の具合、自らの健康状態や薬品不足の状況などを尋ねた。
新型肺炎への対応策で英政府は医療を提供する国民保健サービス(NHS)に対し十分な医療防護品を供給していないとの批判は再三出ていた。
英国医師会幹部は報道発表文で、医師に医療用具を提供する国民の支援ぶりがわかると同時に、国内の医療従事者に本来ならそうであるべき十分な救命用具を供給していない政府のみじめな無能ぶりが判明したとも指弾した。
今月7日には政府が4月中旬にトルコに注文していた手術衣の約40万着が英国の安全基準に達せずNHS職員に引き渡されていなかった事実が判明し、物議を醸した。
政府はこの調達を大きく誇示もし、空軍機が4月22日にトルコに到着し、医療用具を引き取ったと発表していた。英国の保健・社会福祉省の報道担当者は、多数の国が医療防護品の調達に努めておりその不足は英国だけでなく世界規模で起きているとも説明していた。
この報道担当者はトルコ製手術衣の不具合が判明したことを受け代金の返金を求めるかどうかへのコメントは避けた。