トランプ政権、台湾への武器輸出を承認 中国との緊張高まる中
ワシントン(CNN) 米国のトランプ政権は22日までに、総額1億8000万ドル規模の台湾向けの武器輸出を承認したことを明らかにした。米中間の緊張が高まる中、中国政府の怒りを買うのは必至とみられる。
米国防安全保障協力局(DSCA)が20日に発表したところによると、国務省の承認を受けて台湾に対しては誘導魚雷「MK48 Mod6」18基および関連機器の輸出が可能になる。これらの兵器にかかるコストは1億8000万ドル。
DSCAは「これらの武器の受け手は、現在並びに将来の防衛への取り組みにおける能力を高めることができるだろう。その能力は地域の脅威に対する抑止力として活用できる」との認識を示した。
トランプ政権は以前にも多数のF16戦闘機や戦車、対空ミサイルなどを含む総額100億ドル規模の台湾向け武器輸出を承認している。
米国による今回の発表を受け、中国外務省の報道官は21日、「中国は米国の台湾向け武器輸出に強く反対しており、米国に対し正式な抗議を行った」と述べた。そのうえで「一つの中国」の原則を順守するよう米国側に求め、台湾との軍事的な関係を断つことで中米関係のさらなる悪化や台湾海峡の不安定化を避けるよう呼び掛けた。