ムンバイ付近にサイクロン上陸、新型コロナ患者も避難 インド
(CNN) インド西部の金融中心地ムンバイ付近に3日、サイクロン「ニサルガ」が上陸した。サイクロンの接近に備え、沿岸部の低地では新型コロナウイルスの患者を含めて10万人以上が避難した。
インド気象庁によると、ニサルガは2日にアラビア海で発生し、現地時間の3日午後1時ごろ、ムンバイ南部のマハラシュトラ州アリバグに上陸した。
国家災害対策当局によると、マハラシュトラ州では58歳の男性が、暴風にあおられて落下した変圧器に当たって死亡した。
住宅や道路の上に樹木が倒壊したり、建物の屋根が吹き飛ばされたりするなどの被害も出ている。
インドのこの地域がサイクロンに直撃されるのは比較的稀(まれ)で、ムンバイを大型のサイクロンが襲ったのは1948年以来だった。
グジャラート州ではサイクロンの到来に備えて6万5000人あまりが避難した。
マハラシュトラ州でも約6万人が避難。新型コロナウイルス感染が疑われる患者約1000人も、2日に隔離施設から別の場所に避難していた。
インドでは2週間前、強い勢力をもつサイクロン「アンプン」が東部沿岸を直撃し、インドとバングラデシュで少なくとも90人が死亡していた。