米ズーム、売上高が2.7倍 新型コロナが追い風
(CNN Business) ビデオ会議システムを提供している米ズームは2日、2020年2~4月期の決算を発表し、売上高が前年同期比169%増の3億2800万ドル(約350億円)だったと明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大によって多くの人たちが在宅を余儀なくされるなか、ズームが主要なビデオ会議システムに躍り出た。
ズームのプラットフォームを利用している従業員10人以上の企業は約26万5400社と前年比で354%増加した。新規顧客へのライセンスは数百万件にのぼるという。
ズームの創業は約10年前だが、新型コロナウイルスの感染拡大によって数百万の人々が外出制限となり、ズームは今年に入って利用者が急増した。
ズームによれば、在宅勤務や人と人との距離を保つ取り組みが同社サービスの利用の増加につながった。最大40分の会議が行える無料のユーザーも増えたという。
ズームは新型コロナウイルスを追い風としたが、同時に批判の声も受けるようになった。3月には、ビデオ会議中に不適切な画像などが画面に表示される「ズーム爆弾」が問題となり、米ニューヨーク市の当局は学校でのズームの使用を一時禁止した。