ドイツ軍特殊部隊を一部解体へ、隊員多数が極右主義者か

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KSKの一部解体を自ら命じたと明かしたドイツのクランプカレンバウアー国防相/Sean Gallup/Getty Images

KSKの一部解体を自ら命じたと明かしたドイツのクランプカレンバウアー国防相/Sean Gallup/Getty Images

(CNN) ドイツ陸軍の精鋭組織とされる特殊部隊「KSK」の一部中隊に極右思想を信奉する隊員が多数いる疑いがあるとして同中隊の解体が決まったことが2日までにわかった。

この問題に通じる消息筋がCNNに明らかにした。解体の公式発表は1日の見通しとなっている。

軍事情報サービス企業「ジェーンズ」によると、KSKは1990年代、米軍の特殊作戦軍などを参考に創設。陸軍の特殊部隊を束ねる統合軍ともなっている。

仏AFP通信によると、隊員数は約1400人で、対テロ作戦や人質事件の解決などが主要任務。

クランプカレンバウアー国防相は先月30日、地元紙「南ドイツ新聞」にKSKの一部解体は自ら命じたと明かしてもいた。AFP通信によると、指揮系統を一部逸脱するような動きが見られたことを理由にしていた。

地元紙フランクフルター・アルゲマイネは同日、解体案の詳細を報道。問題視される事例が重なっていた他、極右主義者の浸透が目に付くようになっていたとも伝えた。解体で影響を受ける隊員は約70人ともした。

ドイツ国内ではこれまでKSK隊員と極右思想との関係が再三指摘されてもいた。5月には精鋭兵士とされる人物の自宅に武器、弾薬や爆薬が隠されているのが発覚。CNN系列局「RTL」はこの兵士はKSK隊員とも伝えていた。

クランプカレンバウアー国防相は、独軍の防諜(ぼうちょう)機関が長期にわたりKSK隊員を捜査し、兵士の自宅捜索は同機関の情報提供を受けて実施されたことも明かしていた。

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