テロ組織がホテル襲撃、10人死亡 ソマリア首都
ソマリア・モガディシオ(CNN) アフリカ東部ソマリアの首都モガディシオで16日、海岸沿いにあるホテルが国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力「シャバブ」に襲撃された。
政府は同日、軍の特殊部隊が4時間にわたる包囲の末に、4人の襲撃犯の最後の1人を殺害したと発表した。
政府の報道官や警察によると、ホテル襲撃には4人が関与していた。死者は兵士1人と情報省や国防省の当局者2人を含め、合計10人に上っている。病院関係者によると、ほかにも数十人が負傷した。
ホテル内にいた205人は、現地時間の午後10時ごろ、軍が包囲を解いた後に救出された。
襲撃犯は、ホテルのゲートで自動車爆弾を爆発させ、ホテル内で銃を乱射していた。
シャバブは犯行を認める声明を出し、「ソマリアの議員が保有するエリートホテルを標的として、自動車爆弾と銃撃を伴う襲撃を実行した」としている。
このホテルを保有するアブドラヒ・モハメド・ヌール議員は事件後、自身もホテル内にいて、解放された中の1人だったと明らかにした。
ソマリアのファルマージョ大統領は、「憎むべき卑劣な」テロ攻撃を非難する声明を発表した。
今回襲撃されたエリートホテルは市内の厳重な警備に守られた地区にあり、地元住民や外国人がよく利用している。事件当時、外国人が滞在していたかどうかは分かっていない。
シャバブはモガディシオ市内で爆破や銃撃などの犯行を繰り返しており、昨年は別のホテルも標的にされていた。