高速道路でバイク狙って連続衝突、イスラム過激主義が関係か ドイツ
(CNN) ドイツの首都ベルリンの高速道路で連続して衝突事故を起こしたとして、30歳の男が警察に逮捕された。検察は、イスラム過激主義者による犯行だった疑いがあると見ている。
一連の事故は、主に高速道路を走行するバイクが狙われたと思われ、6人が負傷した。うち3人は重症となっている。
ベルリン警察とベルリン検察の19日の発表によると、現地時間の18日午後7時ごろ、ベルリン市内の高速道路で連続して衝突事故が発生した。捜査当局は「他の車両に対する故意の攻撃」だったとの見方を強めている。
検察は、「イスラム過激派の攻撃だった可能性も排除できない」と述べ、容疑者の発言には「宗教的イスラム過激派の動機」がうかがわれるほか、「精神的不安定の兆候」もあるとしている。
検察はこの事故をイスラム過激主義者による犯行だった疑いがあるとみている/Odd Andersen/AFP/Getty Images
容疑者は自分の車が別の車両に衝突して停止すると、自分の車の屋根の上に古い弾薬箱を置き、危険物に見せかけようとしたとされる。
警察の専門班がこの容器を回収してふたを開けたところ、中には多数の道具類が入っていた。
容疑者は警察に逮捕され、取り調べを受けている。これまでのところ、テロ組織のメンバーだったことを裏付ける証拠は見つかっていないという。
容疑者は19日にも殺人未遂容疑で訴追される見通し。