ヌーディストリゾートで新型コロナの集団感染、150人が陽性 フランス
フランス・パリ(CNN) フランス南部にある世界最大のヌーディストリゾートで新型コロナウイルスの集団感染が発生し、宿泊客や利用者など150人近くが陽性と判定されている。
地元衛生当局によると、地中海に面したオクシタニー地域にある「キャップダグド・ナチュリスト・ビレッジ」の滞在者95人の新型コロナウイルス感染が確認されたほか、同リゾートを通過した50人も帰宅後に検査で陽性反応が出た。
当局がキャップダグドで3日間かけて行った検査では、490人を対象に実施した最初の2回の検査で95人が新型コロナウイルスに感染していたことが判明。さらに310人については検査結果が出るのを待っている。
キャップダグドは別名「ネイキッド・シティ(裸の都市)」とも呼ばれ、衣類の着用がオプションとされる世界最大のビーチリゾートとして知られる。シーズン中は1日当たり最大で4万人が訪れる。
同地ではレストランや店舗、郵便局、銀行、ボートなどの利用客が、どこでも自由に裸になることができる。公共ビーチでは、リゾートに滞在していなくても、ヌードが義務付けられている。
非居住者は、ナチュリストホテルやキャンプ場などに宿泊できる。
しかし新型コロナウイルスの影響で、ヌーディストに対する懸念は強まっていた。3月下旬には、チェコの首都プラハ東部の小さな町で、マスクを着けないナチュリストに対する苦情が寄せられたことを受け、警察が「指定場所では衣類は着用しなくてもいい。それでも口は覆わなければならない」と注意喚起していた。