香港で新型コロナ再感染を確認、症状はなし 香港大が発表

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香港在住の男性(33)が新型コロナに再感染したとの研究結果が、香港大によって発表された/The University of Hong Kong

香港在住の男性(33)が新型コロナに再感染したとの研究結果が、香港大によって発表された/The University of Hong Kong

(CNN) 香港在住の男性(33)が新型コロナ感染から4カ月半ぶりに、再び感染したことが確認された。2度目の感染では症状が出なかったという。

香港大学などの共同チームが24日、予備段階の研究結果を発表した。同大学によれば、論文は医学誌「臨床感染症学(CID)」への掲載が決まっている。

チームによると、男性は3月26日、新型ウイルス感染の検査で陽性反応を示した。この時はせきとのどの痛み、発熱、頭痛の症状が3日間続いたが、その後回復していた。

ところが今月15日に渡航先のスペインから英国経由で帰還した際、空港での入境検査で再び陽性の判定が出た。男性は病院に収容されたが、症状は認められなかった。

チームによれば、男性が最初の感染で得た免疫は短期間しか持続しなかったことになる。

チームは最初の感染で症状が出始めてから10日後と、2度目の感染で入院した翌日に、男性から採取したウイルスの遺伝子を解析。1つ目は米国や英国由来、2つ目はスイスと英国由来の別の株に近いことが判明した。

研究者らは、新型ウイルス感染症の回復から数カ月で再感染が起きることが、この症例で初めて確認されたと指摘。新型ウイルスは自然感染やワクチンで免疫ができても、通常の風邪を引き起こすほかのコロナウイルスと同様、完全にはなくならないとの見方を示す。

ただし専門家らによると、男性が再感染しても無症状だったのは免疫の作用とも考えられ、ワクチンにも同じような効果を期待できる可能性がある。

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