内相がトップレス女性を擁護、注意した憲兵に批判噴出 フランス
(CNN) フランス南部サントマリーラメールの海岸で、トップレスの女性に対してビキニを着けるよう促した憲兵の対応に批判が噴出している。フランスの内相もこの論議に加わり、トップレスで日光浴するフランスの伝統を「貴重な自由」として擁護した。
警察が25日、フェイスブックに掲載した声明によると、海岸でビキニトップを外して日光浴をしていた女性グループに対し、憲兵2人が近づいてトップを身に着けるよう促した。
このニュースが伝えられると、ジェラルド・ダルマナン内相はツイッターへの投稿で、ビーチで何を身に着けるかを警察が取り締まる根拠はないと指摘、「自由は貴重品」と強調した。
警察は声明の中で過ちを認め、女性に注意した憲兵の行為を「失態」と形容している。ダルマナン内相はこれについて、「当局が過ちを認めるのは普通のことだ」と言い添えた。
警察は女性たちに注意した経緯について、家族連れから苦情があり、自分たちは子どもを連れているのでトップレスの女性たちに困惑していると相談されたため、女性たちに胸を隠してもらえないかと頼んだと説明している。しかし、サントマリーラメールにトップレスを禁止する条例はなかった。
憲兵の対応についてはネット上で批判が広がり、フェイスブックには「家族連れに対してその場を離れるよう促すべきだった」といったコメントが寄せられている。