ベイルートでまた大規模火災 8月の大爆発と同じ現場で レバノン
(CNN) 8月に200人近い死者を出す大爆発が起きたレバノンの首都ベイルートの港で10日、再び大規模な火災が発生した。地元当局は住民に対し、港に近づかないよう呼びかけている。
現時点で出火原因は不明だが、レバノン軍の声明によると、出火元は油やタイヤが保管されていた倉庫だった。死傷者については報告されていない。
現場の倉庫は猛火に包まれ、黒煙が上空に立ち込めた。住民はこの様子をとらえた動画をソーシャルメディアに投稿している。
火災は近隣の倉庫にも燃え移っている様子で、現場では消火活動が続けられ、空軍のヘリコプターも上空から消火作業に加わった。
災害対策当局によると、現場にはゴムや油など発火しやすい物質があって特殊な対応を要するため、鎮火までには時間がかかる見通し。港に通じる道路は全て封鎖された。
港近くの道路では、通行人が歩道の上から火災の様子を見つめていた。
8月4日に起きた火災では、約3000トンの硝酸アンモニウムが爆発して190人が死亡、6000人以上が負傷した。ベイルート東部の湾岸エリアは大部分が破壊され、30万人が住む家を失った。