米西海岸の山火事、煙が北欧にまで到達 過去18年で最悪の規模

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米西海岸一帯で続く山火事の煙が北欧にまで到達したことがわかった/David McNew/Getty Images

米西海岸一帯で続く山火事の煙が北欧にまで到達したことがわかった/David McNew/Getty Images

ロンドン(CNN) 米カリフォルニア州など西海岸一帯で続く山火事の煙が、大西洋を越えて北欧にまで到達した。欧州連合(EU)の気候監視機関コペルニクス大気モニタリングサービス(CAMS)が16日に明らかにした。CAMSは、過去18年の観測史上、最悪の山火事と位置付けている。

山火事は8月中旬にカリフォルニア州とコロラド州で発生し、9月に入るとオレゴン州やワシントン州でも相次いだ。

CAMSは衛星を使って世界各地の山火事の様子を観察しており、米国の今年の山火事の勢いは、2003~2019年の平均値に比べて数十倍から数百倍強く、2003年以来18年間の観測史上、最も大きいと指摘した。

CAMSのデータや衛星画像によると、山火事で発生した厚い煙は米西海岸沿いの太平洋上に数日間停滞した後、ここ数日の間に米全土とカナダの上空へと押し戻された。

先の週末には大西洋を越えて北欧に到達しており、この現象は今後数日中に再び起きると予想している。

「火災によって大気中に大量の汚染物質が放出され、8000キロ以上離れていても厚い煙が見える。その規模や期間がどれほど壊滅的かを物語る」とCAMSの専門家は指摘する。

全米省庁合同火災センターによると、15日の時点で少なくとも87件の山火事が11州で発生している。

カリフォルニア州では8月以来、少なくとも25人が山火事のために死亡した。オレゴン州では15日までに10人が死亡、22人が行方不明になっている。

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