パリ郊外で教員の首切断、警察が容疑者射殺 仏対テロ検察
パリ(CNN) フランスの首都パリ郊外で16日午後、男が中学校教員の首を切断する事件があり、警察は容疑者を射殺した。フランスの対テロ検察がCNNに明らかにした。
対テロ検察によると、被害者の遺体はパリ北西郊のエラニーシュルオワーズで見つかった。容疑者は同じ地域で警察によって射殺されたという。
検察はCNNに対し、被害者は近隣のコンフランサントノリヌにある中学校の教員だと説明した。
フランスのマクロン大統領はこの教員について、「生徒に言論の自由や宗教を信じる自由、宗教を信じない自由を教えていたために殺害された」と指摘。「イスラム主義者による襲撃の犠牲」になったとの見方を示した。
警察は容疑者や被害者、事件そのものに関する詳しい情報をこれ以外にほとんど提供しなかった。警察から捜査を引き継いだ対テロ検察は、動機について公に説明していない。
大統領府によると、マクロン氏は内務省での緊急会議に出席した後、現場に向かう方針。
ダルマナン内相はツイッターで、大統領や首相と連携しつつ、自身が立ち上げた危機対応室から状況把握に努めていると述べた。
ブランケール教育相は今回の襲撃について「国家の奉仕者である教員への卑劣な犯行」と述べ、被害者の遺族に弔意を示した。