人気観光地で男性がサメに襲われ死亡 豪州で今年8人目
(CNN) オーストラリア北西部の人気観光地で22日、男性がサメに襲われて死亡した。警察が明らかにした。同国でサメに襲われて死亡した人は、今年に入って8人目だった。
西オーストラリア州警察によると、現地時間の22日午前8時40分ごろ、同州北部ブルーム近郊のケーブルビーチで人がサメに襲われたとの通報があった。
被害者は地元住民の50代の男性で、海上から救出され、救急車が到着するまで現地の警官が手当てを行ったが、このけががもとで死亡した。
ケーブルビーチばブルーム近郊の観光地として人気がある。ライフセービング団体や警察によると、現場周辺のビーチは封鎖され、当局がパトロールを行っている。22日夜にいったん中断されたパトロールは、23日朝から再開する予定。
西オーストラリア州では10月にもサーファーの男性がサメに襲われて死亡していた。サーフボードは見つかったものの、遺体は今も発見されていない。同国のサメの襲撃による犠牲者は、1934年以来の多さだった。
被害は東部のクイーンズランド州やニューサウスウェールズ州でも発生している。犠牲者の中には、1月にスキューバダイビングをしていてホホジロザメに襲われたとみられる男性も含まれる。この男性の遺体も見つからなかった。
今年と比較して、2019年にオーストラリアでサメに襲われて死亡した人は皆無だった。
保護団体によると、サメに襲われて7人が死亡したのは1934年以来。年間の死者が最も多かったのは1929年の9人だった。