英ロンドン、再びロックダウン厳格化 南東部ではコロナ変異種確認
ロンドン、エセックス州、ケント州の病院は既に逼迫(ひっぱく)しつつあり、行動しなければ「圧倒される」とハンコック保健相は予想した。
ただし英国の居住者は、今月23日~27日までのクリスマス期間中は、3世帯までの集まりが認められる。
ハンコック保健相は、イングランド南東部で新型コロナウイルスの新たな変異種が確認されたことも明らかにした。
クリス・ウィッティ首席医務官は14日、この新しい変異種が症例数急増の原因になったのかどうかはまだ分からないと述べた。ウイルス遺伝学の専門家によると、変異は想定外の事態ではなく、既に何度も発生しているが、感染の拡大や患者の症状に重大な影響は出ていないという。
ハンコック保健相は、「現時点でこの変異種が深刻な疾患を引き起こす可能性が大きいことをうかがわせる兆候は何もない。この変異がワクチンに対して反応しない可能性は極めて低い」と指摘した。
ウィッティ首席医務官はその後開いた共同記者会見でも、これまでのウイルスより新しい変異種の方が危険性が大きいという証拠はないと強調した。新型コロナウイルス検査がこの変異種に対して有効なことも確認されたとしている。
同様の変異種はこの数カ月の間に他国でも見つかっているといい、英国も世界保健機関(WHO)に通知して、専門家が解析を続けている。