ドイツ全土でロックダウンへ、クリスマス行事も厳格規制
ベルリン(CNN) ドイツのメルケル首相は13日、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるため、各州政府との合意に基づき全土で16日から厳格なロックダウン(都市封鎖)に入ると発表した。
今月16日から来年1月10日まで、生活必需品を扱う店などを除いて全ての商店やサービスは閉鎖され、学校も休校となる。クリスマスに集まることができる人数の上限はこれまでの10人からさらに減らし、2世帯以下の5人までとする。
メルケル首相は国民に向け、社会的接触を減らすよう呼びかけていた。これまでの部分的なロックダウンでは第2波の感染拡大を封じ込めることはできず、ドイツ国内で11日に報告された死者は過去最高の598人に上った。
教会が行うクリスマス礼拝は事前登録制となり、賛美歌などを歌うことは禁止する。公共の場での飲酒は禁止され、大みそかの花火も中止になる。州によってはより厳格な対策を講じ、バイエルン州は午後9時以降の夜間外出を禁止する。
ショルツ財務相は、ロックダウンの影響を受ける商店などに対する経済支援を表明した。
ドイツの疾病対策当局によると、13日に確認された新規の感染者は2万200人に上り、前の週の日曜に比べて2000人増えた。感染者の総数は132万716人、死者は321人増えて2万1787人となった。