ロシアのプーチン大統領、バイデン次期米大統領に初の祝意
モスクワ(CNN) ロシアのプーチン大統領は15日、米大統領選で勝利したバイデン前副大統領に向け、初めて正式に祝意を示した。
先月3日の大統領選から数日のうちに、世界各国の首脳らは相次いでバイデン氏に祝意を表した。しかしロシア大統領府は、正式な結果が出るまで待つべきとの立場を取っていた。
一般投票からすでに6週間が過ぎ、今月14日には選挙人投票でバイデン氏が過半数を確保した。
ロシア大統領府の発表によると、プーチン氏は「次期大統領の活躍を祈り、世界が直面する問題や課題の解決に両国が真に貢献できると確信している」「平等と相互尊重の原理に基づく協力関係は両国の国民だけでなく、国際社会全体の利益にかなう」と述べたうえで「あなたと協力し、交流する用意がある」と表明した。
2016年の前回大統領選では、トランプ氏の当選が確実になってから数時間のうちにプーチン氏から祝意が伝えられていた。大統領就任後のトランプ氏はプーチン氏への称賛を惜しまず、ロシアによる選挙介入疑惑も浮上した。
一方、バイデン氏は10月末のインタビューでロシアを安全保障上の主な脅威と位置付け、ロシア側の反発を買った。プーチン氏も次期政権の対ロ強硬路線を予想しているとの見方が強い。