コロナ犠牲者の遺体の伝染性、死後数日残る可能性 独研究
(CNN) ドイツのハンブルク大学医療センターの研究者グループは19日までに、新型コロナウイルスの感染者の死後の数日間、遺体から伝染性が消滅しない可能性があるとする研究結果を報告した。
ただ、重症化した患者に限った小規模の研究結果であり、さらなる調査が必要とも指摘した。
今回の推論は、同大学の病院で亡くなった新型コロナの患者11人の遺体を対象にして導き出した。死去後の12時間から7日までの間、定期的に遺体の鼻から検体を採取し、新型コロナウイルスの検出を試みたという。
研究者グループは感染症に関する医学誌への投稿で、この調査期間のいかなる段階でも一貫したレベルで常にウイルスを見つけたと報告。
今回の調査で得たデータは人間の遺体が高い伝染性を保持している可能性を示唆したとし、治療現場などで注意深い対応に留意した感染対策の必要性を示していると主張した。