イスラエル、2年間で4度目の選挙へ 期限までに予算成立せず
イスラエル・テルアビブ(CNN) 中東イスラエルの国会は、23日午前0時までの期限に予算が成立しなかったことを受けて解散した。これにより、イスラエルでは2年間で4度目となる選挙が行われる。選挙は2021年3月23日に実施される可能性がある。
ネタニヤフ首相率いる「リクード」とガンツ氏が率いる「青と白」が連立政権を組んでいたが、ネタニヤフ氏とガンツ氏は連立崩壊について互いを非難している。
ネタニヤフ氏は、青と白が当初の連立合意を修正した取り決めから離脱し、新型コロナウイルスが流行するなかで不必要な選挙へと我々を引きずり込んだと指摘した。ネタニヤフ氏は「我々は選挙はしたくないし、選挙に反対した。しかし、選挙を恐れはしない。なぜなら、我々が勝つからだ」と語った。
ガンツ氏はネタニヤフ氏の汚職疑惑に言及し、ネタニヤフ氏が公共の利益ではなく自身の裁判で頭がいっぱいなことが残念だとし、経済の安定性と経済活動の復旧を確保する代わりに国全体を不安定な時代に引き込むことを準備していると述べた。
イスラエルでは3度にわたる明確な勝者の出なかった選挙と、新型コロナウイルスの「第1波」を受けて、ガンツ氏が今年4月、ネタニヤフ氏と「緊急的に」連立政権を組むことで合意していた。
世論調査では、次の総選挙でも再びネタニヤフ氏率いるリクードが第1党となる見通し。
連立合意では、首相職は両党で交代するとしていた。最初にネタニヤフ氏が首相となり、1年半後にガンツ氏に道を譲ることになっていた。