4.2メートルのワニの体内から人間の遺体、行方不明の漁師を捜索中に 豪
(CNN) オーストラリア・クイーンズランド州の当局者は16日までに、体長約4.2メートルのワニの体内から人間の遺体を発見したことを明らかにした。当局は行方不明となった漁師の男性1人の捜索を行っていた。
警察によると69歳のこの男性は11日、ヒンチンブルック島付近へ漁に出かけたまま戻らなかった。
警察は14日、州の環境科学局(DES)が捕獲・駆除した体長約4.2メートルのワニの体内から人間の遺体を発見したと発表した。DESは15日、捜査の一環として体長約3メートルの別のワニも駆除したとツイッターに投稿した。
ヒンチンブルック島付近で行われた捜索救助活動の様子/Queensland Police Service
クイーンズランド州警察の幹部は15日の記者会見で「現段階では1匹目のワニから人間の遺体を発見したということしか確認できない」と述べた。2匹目のワニの検査は完了していないとした。
どちらのワニも男性が漁をしていたとみられる地域で見つかっていた。警察は現場で激しく損傷した小型の船を発見。この2匹のワニがかかわった事象だとみている。捜査はこの後、検視官が引き継ぐという。
上記の幹部は「悲惨な事故だ」とし、人々に注意を喚起。「周囲の状況を常に認識しておくのが極めて重要だ」「州の北部ではどこでもそうだが、茂みにはヘビがいるし、水場にはワニがいる」と強調した
そのうえで事故を予防する対策として、出かけるときは必ず誰かに行き先を伝えておくこと、身の安全を守る装備を確実にしておくことなどを挙げた。
CNN提携局の7ニュースによると、クイーンズランド州でワニによる襲撃が起きたのは今月に入って3度目。過去2件では泳いでいる人が襲われたものの命を落とす事態には至っていなかった。