断崖沿いの墓地崩壊、棺200基が海に落下か イタリア
(CNN) イタリア北西部ジェノバ近郊の町カモグリの海岸で22日、崖が崩落し、その上に設けられた墓地から多数の棺(ひつぎ)が海に落下した。
カモグリのオリバリ市長は「想像を絶する大惨事」だと述べた。墓地は100年以上前に開設された。
地元当局者によると、約200基の棺が海に落ちたとみられるが、回収されたのは10基のみ。残りの回収は今後数日間の海上の様子にかかっているという。
同当局者によると、ジェノバの港湾当局は棺が外洋へ流れ出ないよう、22日夜から墓地の下の沿岸部を封鎖した。
オリバリ氏がCNNに語ったところによれば、現場付近の崖は崩れやすく、保全作業が進められていた。20日に岩の亀裂が見つかったため作業は中止し、墓地を閉鎖していた。
地質学者らによるチームが被害の状況や別の場所での危険性を調査する/Press office of the Region of Liguria
当局の要請を受けて、近隣から専門家チームが派遣された。小型無人機(ドローン)を使って被害状況を調べ、今後さらに崩落の恐れがあるかどうかを判断する。
オリバリ氏は「今回のような崩落は察知したり、予想したりするのが非常に難しい」と話している。