赤道ギニアの軍基地で爆発 死者98人に、615人負傷 「原爆のよう」
(CNN) アフリカ中部の赤道ギニアの軍基地で発生した爆発による死者数は98人となったことがわかった。赤道ギニア政府が明らかにした。負傷者数は615人となっている。爆発後を目撃した女性は原子爆弾が爆発した現場に似ていると語った。
爆発は7日、港湾都市バタの軍基地で発生した。
消防当局などにより爆発現場のがれきから60人以上が救出された。そうした負傷者の半数は退院し、残りは治療を受けて安静にしているという。
住民のカーメン・アレベソさんはCNNの取材に対し、現地時間の午後2時ごろ、車内にいたときに最初の爆発が発生したと述べた。「非常に大きな騒音で、全員が車を降りた。全員がショックを受けていた」とし、原子爆弾の典型のような光景が目の前に広がっていたと振り返った。
アレベソさんによれば、周辺の建物は完全に破壊され、8日の時点でもがれきから遺体を収容していた。
テオドロ・オビアン・ンゲマ・ンバゾゴ大統領は軍が保管していたダイナマイトや爆発装置の取り扱いに失敗したと指摘した。住人が基地の近くの土地で火をつける出来事があったとみられ、これがダイナマイトなどの爆発を引き起こしたとみられるという。