アストラゼネカ製ワクチン 欧州で使用停止が拡大、豪は継続の方針

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アストラゼネカ製ワクチンが入ったびん/Jens Schlueter/Getty Images

アストラゼネカ製ワクチンが入ったびん/Jens Schlueter/Getty Images

(CNN) 英アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発した新型コロナウイルスワクチンの接種後に血栓ができた症例への懸念から、欧州で新たにポルトガルとスウェーデン、ルクセンブルクが同ワクチンの使用停止を発表した。

ポルトガルの保健当局は15日、アストラゼネカ製ワクチンの接種後に血栓ができたという報告があるため、「予防的措置」として使用を一時停止すると発表した。

16日にはスウェーデンの保健省が、欧州医薬品庁(EMA)と同国の医薬品規制当局が調査する間、使用を停止するとの決定を下した。

ルクセンブルク政府も16日、同様の方針を発表した。

欧州で使用を停止した国は、15日に加わったスペイン、ドイツ、フランス、イタリアも含め、計13カ国に達している。

これに対してオーストラリア政府の最高医療責任者(CMO)、ポール・ケリー博士は同日、今のところアストラゼネカ製のワクチンが血栓の原因になることを示す証拠はないと強調。欧州で使用を停止する国が増えてきたことは認識しているとしたうえで、EMAは使用継続を勧めていると指摘した。

EMAは15日、接種済みの人々に血栓のできる確率が一般人口より高いわけではないとの見解を示した。今後何らかの対応が必要かどうかについて、18日に緊急会合を開く予定だ。

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