エジプトで列車同士が衝突 32人死亡、165人負傷
シーシ大統領は「ソハグの事故を起こしたのが誰であれ、抑止のための罰を受けることになる」と言及。マドブリ首相も「ミスや過失は許されない。今回の事故を起こした者は責任を問われることになる」と述べた。
マドブリ首相はまた、エジプトの鉄道施設は「数十年にわたって放置され、開発や保守整備も行われていない。こうした状況が危険につながった」とし、「制御系は手動運用されており、列車は寿命を過ぎている」と指摘した。
老朽化したエジプトの鉄道網ではこの20年、毎年のように死者を出す事故が発生している。当局の統計によると、2018年には2044件、17年には1793件の列車事故が起きたという。
史上最も被害が大きかったのは02年の事故で、カイロからルクソールに向かう列車で火災が起き、360人以上が亡くなった。