ロシア反体制派アレクセイ・ナバリヌイ氏、ハンストを継続
モスクワ(CNN) ロシア反体制派指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏が収監先の刑務所で高熱やひどいせきにもかかわらず、ハンガーストライキを継続していることがわかった。支援者を通したインスタグラムへの投稿で明らかにした。
ナバリヌイ氏は、刑務所の当局者が適切な医療行為を拒否していることに抗議して、先週からハンガーストライキを行っている。ナバリヌイ氏の弁護士が先月明らかにしたところによれば、ナバリヌイ氏は背中に激痛を感じて歩行が困難になっているほか、「睡眠妨害による拷問」によって体調が悪化しているという。
ナバリヌイ氏によれば、刑務所には受刑者の健康を維持するための栄養のある食べ物がない。自身は38.1度の熱があり、せきもひどいという。
ロシア大統領府は6日、ナバリヌイ氏は刑務所に収監されている間、特別待遇を受けることはないと述べた。
ナバリヌイ氏の5日の投稿によれば、同房者の中で結核が流行し、15人のうち3人が最近入院した。
ロシアのイズベスチヤ紙は5日、刑務所当局者の話として、ナバリヌイ氏が急性呼吸器感染症により治療を受けられる施設に移送されたと伝えた。新型コロナウイルスの検査を受けたという。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ナバリヌイ氏が医療施設に移ったことは認識しているとしながらも、詳細は明らかにしなかった。ペスコフ報道官は、そこで医療行為も含めて必要な対応がすべて取られるとの見方を示した。