中国軍、台湾周辺で軍事演習 米をけん制か
中国の習近平(シーチンピン)国家主席は台湾の正式な独立を認めることは決してないと表明しており、必要な場合には武力行使の選択肢も排除しない姿勢を示している。
台湾は先ごろ、米国から新たな軍用機器の支援を獲得したほか、沿岸警備での連携での合意やバイデン米政権からの支援表明などがあり、ここ数カ月間は台湾をめぐり緊張感が高まっている。
中国の雑誌「艦載武器」の幹部は中国紙「環球時報」の中で5日に行われた軍事演習について台湾に対する軍事上の優位性を示すものとの見方を示した。同幹部は今回の演習によって中国軍には台湾周辺を包囲する能力があり、台湾軍を孤立させ、逃げ場をなくし、状況が生じても台湾が勝つ機会がないことを示したと述べた。
演習はまた日米に対するメッセージでもあるという。日米の軍隊が東方から介入しようとしても、中国は演習で示したように海上にあり、日米からの支援を遮断できることを示したと指摘した。