欧州医薬品庁、J&Jワクチンと血栓の関係を調査
(CNN) 欧州連合(EU)の専門機関、欧州医薬品庁(EMA)は11日までに、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンと血栓の因果関係についての調査を進めていることを明らかにした。
同社のワクチン接種後に4人に血栓の症状が出たとの報告を受けた措置としている。ただ、接種との因果関係や他の疾患と関係があるのかは不明としている。
調査結果は終了後に公表するともした。
EMAの報道発表文によると、血栓が報告された4人のうち、1人は治験の段階で判明、残りの3人は米国での接種で発生したもの。うち1人が死亡したという。
EUは今年3月11日、同社製のワクチン利用を承認。加盟国住民への投与は今後数週間内に開始される見通し。このワクチンを現在使っているのは米国のみとなっている。
一方、ジョンソン・エンド・ジョンソンは9日の声明で、同社は全ての新型コロナのワクチンで血栓の発生が報告されていることは把握しているとの見解を表明。
同社の副反応に関する綿密な追跡調査でワクチン接種後に非常にまれな事例が少数起きていることが判明したとしながらも、現時点で自社製のワクチンと明確な関係があることは確認されていないと述べた。