メキシコ、国産ワクチンの開発を発表 今月中に治験開始へ
(CNN) メキシコ政府は13日、国産の新型コロナウイルスワクチン「パトリア」の開発を進めていることを明らかにした。
国家科学技術審議会(CONACYT)によると、すでに動物実験が成功し、今月中には90~100人を対象にした第1段階の臨床試験(治験)を開始する。
鳥類の感染症、ニューカッスル病のウイルスをベースにしたワクチンだという。動物用医薬品の研究を手掛けるアビメクス社と政府が共同で開発している。
第1段階の結果は来月までに出る見通し。治験が成功すれば、年内に承認される可能性がある。
国産ワクチンの開発には、国際開発協力庁(AMEXCID)からの1500万ペソ(約8100万円)に加え、CONACYTが1億3500万ペソを出資した。
メキシコでこれまでに承認されたワクチンは英アストラゼネカ、中国のカンシノとシノバック、米ファイザーの各社製と、インドのコバクシン、ロシアのスプートニクV。6種類合わせて1690万回分の供給を受け、1220万回分を接種が完了している。