カストロ時代に幕、党トップにディアスカネル氏を選出 キューバ
ハバナ(CNN) カリブ海の社会主義国キューバで、共産党が党トップの第1書記にミゲル・ディアスカネル大統領を選出した。これまで共産党を率いてきたラウル・カストロ氏の後任となる。
カストロ氏は先週、同職からの引退を発表していた。1959年のキューバ革命を主導した世代は全員死亡したか高齢となっている。ディアスカネル氏は国のトップであり、キューバで唯一の合法政党の指導者として革命を前進させなくてはならない。
ディアスカネル氏はカストロ氏について、キューバの運命にとって重要な戦略的決断を下す際には意見を聞くとしている。
ディアスカネル氏は1960年の生まれで、キューバではこの年、米資本の資産を国有化した。ディアスカネル氏は軍隊に3年ほど在籍した後、軍服を着た革命家ではなく、書類の作成を仕事とする官僚となった。ディアスカネル氏は歴史上初めての「カストロ」の名前を持たずに政府と共産党のかじ取りを行うキューバ人となる。
機能不全を起こしているキューバの官僚制度の動かし方を知っていることは、軍隊を指揮するよりも必要不可欠な技能だと証明できるかもしれない。マリエル港の製造拠点化や二重通貨の廃止といったカストロ氏による重要な提案の多くでさえ、キューバ政府によるあらゆる努力を悩ますような煩雑な官僚主義的手続きの沼に落ち込んでいる。