英バレエ団の元トップダンサー、生徒4人への性的暴行で有罪評決
(CNN) 英イングリッシュ・ナショナル・バレエ団の元プリンシパル(主役級ダンサー)が付属校での指導と称し、教え子の女性らに性的暴行を加えたとして、ロンドンの裁判所で有罪の評決を受けた。
検察によると、キューバ人でドイツ北部キール在住のヤッセン・チャン被告(49)は2009年12月から16年2月にかけて、当時16~18歳だったバレエの教え子4人に対し、マッサージと称して体を触ったり、男子更衣室で服を脱がせて抱き締めようとしたりした。被害者の1人からの告訴を受け、警察が16年4月から捜査していた。
検察は同被告が著名なバレエ教師としての地位と影響力を利用して20歳も年下の女性たちを虐待し、威嚇したと断じた。
被告は裁判で不適切な接触はなかったと主張したが、陪審は被害者らのビデオ証言などに基づき、性的暴行13件で有罪の評決を下した。
量刑の言い渡しは6月18日に予定されている。