イスラエル軍、ハマスのトンネル爆撃 エジプトとカタールが停戦仲介も停滞
イスラエルのネタニヤフ首相は16日、「秩序回復のために必要なことは何でもやる」と述べ、それには少し時間がかかるとの見方を示していた。
同日には国連安全保障理事会の緊急会合が開かれ、グテーレス国連事務総長が、「収拾のつかない安全保障上、人道上の危機」が起き、イスラエルやパレスチナなどで「過激主義をさらに助長する」事態は避ける必要があるとして停戦を呼びかけた。
ハマス幹部は同日、CNNに対し、エジプトとカタールが停戦の仲介を試みているが2つの点で停滞していると明らかにした。
1点目はハマスがイスラエルより3時間早く停戦を開始することを求めるイスラエル側の主張で、ハマスは断固拒否しているという。
2点目はハマス側の主張で、エルサレムにあるイスラム教の聖地、アルアクサ・モスクでのイスラエルの「挑発」をやめること、東エルサレムのシェイクジャラ地区での立ち退きの危機を解決することを停戦合意に盛り込むよう求めているという。
シェイクジャラ地区は今回の衝突が起きた直接の要因の一つで、パレスチナ系住民が立ち退きを争っている。
米国も停戦実現に向けてカタールやエジプトの政府への圧力を強めている。ブリンケン米国務長官は16日、サウジアラビア、フランス、カタール、エジプト、パキスタンの閣僚との電話会談を相次いで行った。