サイクロンがコロナ禍のインド直撃 各地で被害、死者も
インド気象局は17日、タウテが勢力を強めて猛烈なサイクロンに発達したと発表した。合同台風警報センターによると、タウテの最大風速は56メートル。
ロイター通信によると、沿岸部の集落や低い土地からは約15万人が避難する見通しで、グジャラート州は16日夕刻までに避難を完了するよう指示した。
CNN天気予報によると、インド西部沿岸部では200ミリを超す雨が降った地域もあり、グジャラート半島付近はさらに200ミリの豪雨が予想される。上陸に伴う高潮でさらに被害が増える恐れもある。
CNNの気象専門家は「カテゴリー3のハリケーンに匹敵するサイクロンがこの季節に発生し、インドに上陸するのは極めてまれ。インド西部の沿岸部はとてつもない豪雨に見舞われて集落が浸水し、停電が発生している」と解説する。
南部ケララ州のコチでは500ミリを超す豪雨のために大規模な洪水が発生、住民は避難して、倒木や停電など大きな被害が出ているという。