米、他国に2000万回分のワクチンを追加供給 来月末までに
(CNN) バイデン米大統領は17日、新たに新型コロナウイルス感染症のワクチン2000万回分を来月末までに他国に供給すると発表した。先月発表した6000万回分とあわせて8000万回分となる。
新たに追加するのはモデルナ、ファイザー、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アストラゼネカの各社が製造するワクチン。供給前には連邦規制当局の承認が必要で、取り組みはすでに始まっている。
先月発表の6000万回分はすべて、米国で緊急使用許可の出ていないアストラゼネカ製のワクチンで、7月4日までの供給を予定している。
バイデン氏は「我々の自国での安全を保つため、また他人を支援するという正しいことを行うために、この病気との闘いを世界中で支援する必要がある」と意義を強調した。
ホワイトハウスのジェフ・ザイエンツ新型コロナウイルス対策調整官が責任者となり、国家安全保障会議や国務省と連携して対応にあたる。
バイデン氏は、米国が他国に供給したワクチン量は、これまでワクチンを寄付したどの国よりも5倍以上多いとも述べた。同政権は世界の指導者たちの連携を模索しており、来月行われる先進7カ国首脳会議(G7サミット)では他国の新型コロナ対策支援での進捗(しんちょく)状況を発表する予定。
バイデン政権は今月末までに米国の全成人に供給する十分なワクチンを確保する見通しを示している。米疾病対策センター(CDC)によると、接種を完了した人は1億2300万人に迫り、成人の6割近くは少なくとも1回の接種を受けている。