イスラエルとハマス、停戦で合意 エジプト案受け入れ
エルサレム(CNN) 武力衝突が続くイスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが停戦に合意した。
ハマス幹部はCNNに対し、停戦は現地時間の21日午前2時に始まると説明。ただ、イスラエル首相府の公式発表では、停戦は今後合意する時間に発効するとしている。
今回の紛争はすでに1週間あまり続き、数百人が死亡する事態となった。死者の大半はパレスチナ人となっている。
イスラエル首相府の声明によると、同国の安全保障閣議は今回、ガザ地区の「相互無条件停戦」に向けエジプトが提案した戦闘停止に同意した。閣議は20日夕に召集され、各安全保障機関によるエジプト案受け入れの勧告を全会一致で承認したという。
声明では、武装勢力が合意履行を怠ったとみなされる場合、イスラエル国防軍はガザ地区の武装勢力に対する作戦再開の指示を受けると説明。「軍事作戦を再開するかの判断は現地の情勢によって決定される」としている。
イスラエル国防軍(IDF)はこの11日間、ハマスのトンネル網などを目標にガザへの大規模空爆を実施してきた。ハマスが運営する保健省によると、ガザではイスラエルの攻撃で子ども65人を含む少なくとも232人が死亡したという。
一方、IDFによると、パレスチナの戦闘員はイスラエルに向け4000発以上のロケットを発射。この結果、イスラエル側では子ども2人を含む12人が死亡したという。