イタリア北部でロープウェー落下、14人死亡
(CNN) イタリア北部ピエモンテ州で23日、ロープウェーのゴンドラが下の森林に落下し、当局者らによると14人が死亡した。
ロープウェーは同州のマジョーレ湖畔から標高約1491メートルのモッタローネ山頂へ向かっていた。所要時間は20分だが、山頂駅の300メートル手前でケーブルが切れ、ゴンドラ1基が地上に落ちた。
当局は当初、乗客15人のうち、子ども2人を含む生存者がいると発表した。しかし救助隊は同日夜のツイートで、ヘリコプターで搬送された子ども2人のうち1人は助からず、死者は14人になったと述べた。もう1人の子どもも重体だという。
ロープウェーの周囲に救助部隊が展開/Soccorso Alpino e Speleologico Piemontese/AP
消防隊が投稿した現場の写真には、倒木や切断されたケーブルが散乱するなか、ゴンドラの残がいを救助隊員らが取り囲んだ場面が写っている。現場周辺は道が通っていないため、救助隊員の派遣や負傷者の搬送にはヘリが使われた。
ドラギ首相とミシェル欧州連合(EU)大統領は声明で遺族らに弔意を表した。イタリア出身のサッソリ欧州議会議長はツイッターへの投稿で、「この不合理な悲劇の原因をただちに究明する必要がある」と強調した。